今日は親愛なる麻実と、俺、そしてライバルである直哉とのお出かけの日。
「もう……直哉遅い!!あいつはいつ来るのさ!?また寝坊だったら承知しないッ!!」
実は今、収集をかけた本人・直哉が大遅刻中。
姫はご立腹。
「う~ん……さすがに遅過ぎるよね。どうかしたのかな?」
俺と直哉は不公平がないように、麻実と出かける時はなるべく三人で出かけるようにしている。
まぁ、どうしても片っぽが参加不可能で、二人きりで出かける時はお互い口を挟まず見送る。
俺と直哉は結構バランスの取れたいいライバル同志。
愛してしまった相手が一緒だからか、よき理解者でもある。
元々趣味とか結構合うし。
「あーもう!!折角みんなで集まれるから早起きしたのに!」
……直哉、何をしてるか知らんが早く来い……!
これ以上は俺でも抑えきれない……!
私欲を言えば二人きりは嬉しいけど。
最近仕事であんまり麻実には会えてなかったし。
この間更新されていた麻実のブログでは直哉とツーショットで出掛けてて、少しだけ取り残されるさびしさが浮かんだ。
そのブログの中で、ここ最近では一番会っていたかも知れないと麻実本人が書いていたし。
とにかく、最近直哉は麻実とのツーショットが多いらしい。
別にだからどうこうってわけではないけど。
スケジュールの関係でどうしようもない事だし。
「ねぇ、麻実ー。」
何か話題を逸らすためと、直哉がいない内に聞きたい事があるため、呼びかける。
麻実は振り向く。
「ん?何、奏太。」
またそのきょとんとした表情が愛らしい。
俺は聞こうか聞きまいか迷った後、思い切って聞く。
「あのさ、今、直哉とはどんな関係?」
「…………。……は??」
ちょっと間があって麻実が器用に右眉だけ下げた。
なんだか、予想外の質問に驚いてるらしい。
ま、そりゃそうだ。
「あ、いや、ごめん。変な質問して。俺最近二人と会ってないからさ、こっちがどんな状況なのかなって。」
すると、直哉が現れる。
「いやぁ、ホンマお待たせ!スマン!!寝坊してもうてん!!」
すると、麻実が空かさず聞く。
「……また??」
麻実の顔が怖い……!
アレはマジの目だ。
そして、直哉は慌てたように返す。
「せやかて、こんな事できるんは麻実と奏太だけや。それだけ気を許せる仲っちゅうわけやねん。……な?」
すると、麻実がこっちを向いてニッコリ笑って俺に言う。
「ねぇ奏太。さっきの質問に答えてあげるよ。」
そういうと、俺が返答する間もなく、麻実の笑顔に黒みがまして言い放つ。
「『今はめちゃくちゃ小突きたい……!』」
あぁ、そうですか。
どうぞ小突いて下さい、とは言えるはずもなく。
え、とかあぁ。とかうろたえてると直哉が話に入ろうとする。
「え?何々??なんの話?」
「直哉は話に入れてやんない!」
よっぽどご立腹中なのか、はたまたいじってるつもりなのか……。
でも、ちょっと……うらやましい。